”眉毛”は世界を見たい

日々のことや、米国大学院についてつづる超絶主観的な雑記

眉毛の背景③ イギリス留学(勉強編)

どうも、眉毛です。

まだ自分語りは続きます。

第3回は大学2年秋~3年の春学期に経験した留学についてです。

主なテーマは留学先でのお勉強ですかね。

 

眉毛の背景を書いている理由は、もっと書き手である自分を知ってもらいたい&眉毛が紛争・テロ解決分野で働きたいという考えに至った原点ともなっている気がするためです。

ウォーリック大学 政治・国際学部に留学

前回の投稿を読んでくださった方は「あれ、眉毛のやつ国際関係学へのやる気失せたんじゃないん?何でそれを学びそうな学部行くんだよ」って思うかもしれません。

その通り、国際関係学の思想とかに触れて嫌になってしまいました。でもですね、その学問って思想(リアリズム、リベラリズムとか)以外にも取り扱うトピックが結構あるんですよ。例えば国際関係という枠組みの中でのNGOや国際機関のありようとか、開発学とかね。だからまだ興味がありそうなものはあったんですね。

国際関係論しか学ばない学部なんて無いでしょうし。(あったらごめんなさい)

それに加えて、志望する留学先の志望理由書とか、どの大学を志望するとか(7校まで選べました)の書類提出期限が1年の10月末までだったんですよね。眉毛が国際関係学の講義(講義名がIntroduction to International Relationsでした)を受けだしたのが1年の秋学期、つまり10月あたりからだったんですよ。なので、今更学びたいものを変えるのは時すでに遅し、でした、、、笑。多分こっちの理由の方が大きい

留学先を志望するまでの眉毛の脳内タイムライン

幼少期~高校:歴史(特に世界史)、戦争とかテロとかに対して興味あり。

大学1年:その中でも戦争を起こすアクターの一つである「国」が世界でどう立ち回るかとか、その国と国との関係とか、そういうのを学べそうな国際関係学に興味を持つ。

:国際関係を学ぶ少人数のセミナーに参加

秋(10月頭):国際関係学の理論とかを学ぶ大人数の講義を履修

10月末:留学志望先の締め切り

12月:留学先が決定。イギリスのウォーリック大学政治・国際学部

10月~翌年の1月末:あれ、国際関係論くそつまんなくね?と気づいていく。

 

てな感じでした。

留学をする目的は国際関係学を学ぶほかに、「世界を見たい」っていう意識も当然ながらありました。むしろそっちの欲の方が強いかもしれません。ヨーロッパ圏を選んだのはいろいろな国に旅行できる、そんな理由からです。

あくまでイギリス留学の第一目的は旅をする、つまり世界を見に行くことでした。

旅行した国々についての詳しいお話は、いつかまた別の時にしたいと思います。

いざ留学

まあそんな意識をもって留学に行きました。

人生初イギリス!

と心待ちにしていたんですけどね、これが意外と大変、、、。

英語に不安はあんまりないだろうな、と完全に高をくくっていたのですが、いざ話してみると案外会話の仕方に苦労します。発音や語彙(十分ボキャ貧ですが)ってよりも会話のつかみ方?っていうんですかね、どのように相手といい感じに話すのかを見つけるのに結構苦労しました。共通の話題とか、どんな話題で笑うとか、細かいところでのコミュニケーションがすごい難しかったですね。

眉毛は留学中大学寮に住んでいたのですが、いろいろな国からの留学生が入り混じった寮ではなく、現地のイギリス人が9割のところに抽選で入っちゃいました、、、。

何と16人(留学生は眉毛1人、正規生としてインドから来た方が1人)との共同生活でした。それもあってか、余計大変だったのかな。

⇒こちらは留学生活編として、別の機会に書きたいと思います。あと大学そのものの情報(立地とか、そういうの)もそこで書ければなって感じです。

勉強がきつい

会話のつかみ方もムズいと書きましたが、勉強なんてもってのほかです。留学前は楽単ばっかりとっていたぬるま湯学生だったのもあり、余計そう感じましたね、はは。(ゴミ学生反省せえ)

各学期ごとに授業は4つしか履修しなかったしです。そのように大学から勧められましたし。そう聞くと「4つ?週何日全休よ笑」と思われるかもしれませんが(僕も留学生だからあえて楽にしてくれているのかと考えました)、全然楽ではなかったです。

体感では生活の5~7割を予習やレポート、プレゼン準備に費やしていました。

ちなみに履修した講義は:

  • World Politics(国際関係論とか、入門編)
  • Politics of International Development(国際開発)
  • Politics of Contemporary China(現代中国史
  • Justice, Democracy and Citizenship(ごめんなさい、あんまり覚えてないです)
  • Understanding Social Inequalities: Issues and Methods(社会にある差別の問題を超入門的な定量分析を用いて考えていくやつ)

でした。なんで楽じゃないのかといいますと、多分授業形態にあるんですね。

授業形態

ウォーリック大学の授業形態は日本の90分の全体講義と違い、

50分の全体講義と、全体の受講生を10~15人ずつに分けた50分のセミナーの2つがセットになっています。

イメージとしては全体講義で取り扱う内容を理解し、セミナーでその内容を議論する(プレゼンもあったりします)、という感じです。また、セミナーでは全体講義をもっと理解するためのリーディングが課されます(論文や、本の抜粋、教科書とか)。

そのため、聞いているだけじゃなく、自分の意見も考えなければいけません。

⇒講義の内容理解&予習は必須になっていく、、、

この毎回のセミナー、眉毛にとってはすごい大変でした。というのも、予習する教材を読み、全体講義を理解した上で、議論とかしなければいけなかったんですね。

部屋の隅っこで影を潜めていても、教授はアクション映画でよく見る赤外線レーダーの如く察知し、優しい顔で「眉毛はどう思う?」とあててきます。怖いね。

眉毛自身議論をするのはいいんです。でもね、いかんせん予習教材の中身を読んで理解するのがムズイし、読む量が多い

1番えぐかったのが、現代中国史の授業でとある本の章を2つ読んで来いって言われたときでした。なんと合計100ページ。

そのため、予習教材をを理解できなかった⇒セミナーでの議論を理解できない回が結構ありました。そん時はあえて影を潜めず(どうせ指されるから)、無難なことを発言してましたね。「僕もその意見に賛成です、~だしね」と、前の人の意見をうまく言葉変える方法で。

パラフレージングさいこう。(嫌ワレロ)

まぁそんな感じで図書館とお友達になりながらお勉強していたのですが、中でも国際開発学の授業を受けていく中で気づくことがありました

国際開発学を学んで気づくこと

国際開発学が大学生活の中で(留学後も含み)一番興味を持った学問でした。

国際開発学とは

ブリティッシュカウンシルのサイトが分かりやすく説明してくれている気がするので、そのまま参照しました。

「開発学は社会学分野の一つで、国際開発や人道的活動について研究する学問です。移民、紛争、政治的生態、援助など、複雑かつ重要なグローバル課題を幅広く扱います。開発学を専攻する学生は、世界の直近の未来を理解し、どうすれば紛争を回避できるか、人々を保護しつつ開発を進めるにはどうするか、といった難しい課題の解決策を探ります。」

眉毛はSDGsにどう取り組むかを学ぶ学問だと勝手に思っています。

戦争や紛争という問題に対して何かしたいという思いはあったので、それら以外にも存在する地球規模の社会課題を包括的に学べる国際開発学を履修できるって知った時は、やる気満タンでしたね。

その授業、セミナーで議論をめちゃめちゃするから難しかったんですが、それと共にいろいろなことを知ることができました。

例えば、グローバルバリューチェーンっていう、製品の部品集めから実際に売るまで色んな国、会社や工場等を通してやっていくという、今ほとんどの製品やサービスが作られる上で必要な枠組みにおける数々の問題を知った時とかですね。

中でも衝撃的だったのが、新しいiPhoneをアップルが作る時に、納期を間に合わせなければいけないがために現地(中国だったかな?)でそれを製造している下請け工場の人たちが、超絶過酷な労働環境の下かつ低賃金で、働かされていた問題です。

世界史で学んだ、産業革命(イギリスではじまったやつ)で児童や大人たちが働きづめになっていた問題と、同じようなことがつい最近まで起きていた(今も起きているかもしれません)のを知った時は本当にムカつきましたね。心がモヤっとするっていうかなんて言うか。

そんな感じで色々学べて(特に先進国の独占ぶりを)、本当に知見が広がりました。

でもそういうのを議論していくうちに(アップルの事例をどう解決していこうか、等)一つ心に引っかかるものが生まれます。

現地で実際に何が起きているかを知らない人間に、議論する資格なんてある?意味あるのかな?

教科書の中の情報が全てではないはずなのに、解決策とか議論していて良いんだろうか?

という具合にね。そのモヤモヤした思いを胸に抱えながらひーこら勉強してました。

ちらっと就活のことを考え始める

まあそんな分野を勉強していた中、「就活」という嫌~な響きの言葉が周りでささやかれ始めます。(日本人の間でね)

ロンドンキャリアフォーラムっていう留学生向け企業合同説明会の案内とか、それの説明会とかを聞きに行ったりしていましたね。丁度2020年2月のことでした。

眉毛はそん時どこに就職しようとか、将来どうしよう、とか少ししか考えていませんでしたね、頭の中は旅行どこ行くかでいっぱい。

「国際関係、国際開発、国際協力、できれば紛争・テロに取り組むような仕事やりたいけど、そんな仕事あんの?JICAくらいしか聞いたことないなぁ。」

というイメージくらいしかなかったですね。典型的な能天気。

就活かぁ、と思っていた矢先、留学生活が突如終わってしまいます

それは2020年3月の、春休みに入った瞬間でした。

新型コロナウイルスですね。

ヨーロッパ一周計画を台無しにしおって、許すまじ。

次回予告

そんな感じでモヤっとした思いを抱えて、眉毛は帰国します。一年の留学計画が半年で終わってしまいました、、、。

次回は大学3年生(コロナ期間中~NGOインターンをする)までです。

ここで自分はテロ・紛争解決をやっていきたいんだってことを気づいていきます

それではまた。

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本日の一枚。